その他の エフェクー
(2024年6月4日更新)
ディレイ リバーブ
音に残響(エコー)を加える エフェクター で、デジタル、アナログと2方式あります。
昔はデジタル方式は高価で手が出ませんでしたが、現在ではデジタルが主流です。
リバーブは、お風呂場などの短く、多種の残響が混じっている感じの響きです。
スプリング・リバーブといって、ケース内に本当にスプリングが張ってあり、そこを信号を通すことによって独特な残響感を生み出す方式が人気があります。
ベースだと音の芯がぼやける感じがしますが、ギターでは、今でも人気がある方式です。(プレート等の他の方式もありますが、アナログの現物は見たことがありません。)
現在では、この効果をシミュレートしたデジタル方式が一般的です。
ディレイは、原音と同じ音が繰り返されるエフェクターです。
デジタル・ディレイは原音と同じ音が繰り返され、そのディレイ音を調整して残響効果を出します。
アナログ・ディレイは BBD 素子を使って、ディレイ音を作りますが、繰り返すうちに音色が劣化します。(初期のものはテープレコーダーをベースに作られていました。)
結果、デジタルより自然、またはマイルドな残響になります。
そういう訳で、アナログ方式のものを欲しがる方が増えるんですねぇ…
テープエコーなども中古で販売していたりします。
(ディレイは遅れるという意味。原音に遅らした音を加えます。)
画像のディレイはアナログと謳ってますが、実はハイブリッドのようで、デジタルとアナログの ” 良い所どり ” した感じに仕上がっていまして、大変気に入っています。
コーラス フランジャー フェイザー
位相をずらしたり、変調させたりするエフェクターです。
- フェイザー(フェイズシフター):ハモンド・オルガンで使うレスリースピーカーの効果を電気的に再現しようとしたらしいです。(ドップラー効果を利用。)
- コーラス:少しピッチをずらしたりして、複数本で弾いているように聞こえます。
- フランジャー:コーラスの、その音が回っているように聞こえたりします。
ベースでは、やはりソロ、メロディーを弾くときに使用することが多いと思いますが、
マーカス(Marcus Miller)は、リズムの時もフランジャーっぽいエフェクトを薄くかけているようなこともあります。
上手に使うと、とても効果のあるエフェクターですが、深くかけ過ぎると音程感が失われてしまいます。控え目にしましょう!
オクターバー
原音のオクターブ下の音を加えます。
元々低いベースの音のさらに下に加えるので、原音が低い音域では可聴範囲、スピーカーの再生域を超えてしまいます。
なんでそんなことをするのか?
シンセ・ベースみたいな音や、よりワイルドな感じにしたい時に使用するのでしょう。
意図して低い音域を弾かないようにしないとならなかったり…
ライブで、思った通りの効果を期待するのは、なかなか難しいと思います。
最近、” Faith ” (Stevie Wonder , Ariana Grand )を演奏したのですが、音源では、8弦ベースを半音下げて演奏されているようなので、MS-60B内蔵のピッチ・シフターで「オクターブ下の音を加え、オクターブ上でレギュラー・チューニングで」演奏してみました。
やはり、現場で ” エディット ” しないと、いい感じのサウンドにはならないもです。
ワウ・ワウ オート・ワウ
トランペットのプランジャーを使った音をギターで再現しようとしたらしいです。
テレビ番組、” 笑点 ” のあのメローディーです。
電気的にはミッドレンジ・ブースター(または、バンドパス・フィルター)のブーストしたポイントを急激に変化させると、あの「ウワッ」という音になります。
これを、ペダルでコントロールするのが ” ワウ・ワウ(ペダル・ワウ)”、
タッチ(アタックの強弱)でコントロールするのが ” オート・ワウ(エンベロープ・フィルター)” です。
リズムを強調したサウンドにしたり、
無段階に音色が変わるので、メロディーの表現も大きく広がります。
じつは、僕はワウが大好きなので、ちょっと紹介します。
(MORLEYはギター、キーボードと共用です。)
Mini pedal シリーズ スイッチレスで、この中で1番マイルドなワウです。
ギターでのコードストローク時にもきれいにエフェクトされると思います。
また、MORLEYのペダルは光学センサーなので、” ガリ ” の心配はありません。
Marverickより激しくかかり、音色ではこちらの方が好きです。スイッチでボリューム・ペダルとワウに切り替わります。
エフェクト時のVol調整出来るのが便利です。
ワウをオフにする時、ペダルの位置でヴォリュームが変わってしまいますので、ペダルを踏み込んだ状態でオフにしなければなりません。
何度も ” 無音 ” にしてしまいました。慣れないと難しいです。
これもスイッチレスです。音色の変化(Q値)とVolをコントロール出来るので便利です。
これは、普通の可変抵抗を使っています。
スイッチレス・ワウはバネが仕込んであって、ペダルを踏むとオンになり、足を話すとペダルが上がり、オフになります。
マルチ ・ エフェクター
名前の通り、ほとんどのエフェクターが入っていますが、実際に使うのはそのうち数種類になるでしょう。やはり、気に入った音色がするものは限られてきます。
最近はお気に入りのエフェクターを使ってペダル・ボードを組むのが流行っていますが、
大きく、重くなってしまいます。
また、各配線が増えるのでノイズやトラブルも多くなりがちです。
一方マルチ・エフェクターは、
多種のエフェクターを単体または、複数を好きな並びでプリセットして、いつでも呼び出せます。
多くのエフェクト音が必要な時にもこれ1台で済みます。
やはり、便利です。
複数のスイッチやペダルが付いたものが主流ですが…
画像のこれもマルチ・エフェクターです。小さくてお気に入りです。
しかし、プログラムした音が A、B、C…と順に呼び出されるので、単体で使うのには不向きです。
(プログラム A - バイパス ー プログラム B - バイパス… のように予め仕込まないとなりません。)
プリセットした音色を呼び出しておいて、スイッチャー(注22)でオン・オフして使っています。
電車でリハに行かなければならい時などは、これ 1つギグ・バッグにいれて行きます。
マルチ・エフェクターとこだわりのあるエフェクターを併用できれば、ベストと思われます。
ペダル・ボードを組んでしまうと、せっかく持って行っても「ディレイしか使わなかった。」
または、最初から「ディレイだけでOK。」なんて日もありますので、必要なものだけ持って行けるように、僕はペダル・ボードを組んでいません。
この MS-60B と他のエフェクターの組み合わせで使っています。
スイッチャー:” エフェクター切り替え器 ” です。エフェクターはオンにしておいて、これのスイッチでエフェクターを切り替えます。(後述:スイッチャーの勧め参照)